伊169号潜水艦(I-169 Sub Marine)
伊169進水当時の写真
国産の艦本式1号甲8型ディーゼルエンジンを搭載した型で、これにより初めて海軍側から要求されていた水上速度23ノットを実現できるようになった。当時外国の潜水艦は15〜20ノット程度が普通で、英国海軍が『画期的な高速潜水艦』と誇った 「テームズ」型(同型艦全艦が河川名だったためリバー型とも呼ばれる)でさえ最高は22.5ノットであったことから、当艦が世界最高の水上速度を持った艦であることが判る。 ロンドン条約の制限から海大5型より基準排水量は縮小(1,400t)しているが、速力・航続力ともに増大しておりバランスのとれた艦として太平洋戦争でも最前線で使用された。